印刷つれづれ:第7回 印刷のさまざまな版式
2025年06月18日
印刷つれづれ
- #印刷
印刷の4つの版式
印刷方法(版式)は4種類あります。
歴史としては凸版印刷が一番古い
西暦
200年 木版印刷(凸版)
1040年 活字(凸版)
1430年 凹版印刷(凹版)
1440年 印刷機(凸版)
1796年 リソグラフィー(平版)
1875年 オフセット印刷(平版)
1885年 謄写版(孔版)
「謄写版(とうしゃばん)」ってご存知ですか? 私が小学生の頃の学校のプリントはすべてこの「謄写版」で、「ガリ版」とも呼ばれていました。
蝋が塗られたシートを鉄筆でひっかくと、そこだけ穴が空いて、上からインクをこすると穴の空いたところだけ、紙にインクが転写されるのです。
「プリントごっこ」もその原理です(熱の力で版に穴をあけますが)。
現在でも学校の印刷機は、「デジタル印刷機」といって、穴の空いた版を作り、大量印刷します。これらはすべて「孔版印刷」です。大量に印刷したいときは、版を作れば2000枚くらいは刷れて、コピーより安価になるので、「デジタル印刷機」は学校や保育園に置かれています。
朝ドラでも取り上げられた「石版印刷」
以前、NHKの朝ドラ「らんまん」で、主人公万太郎が石版印刷を自宅で行うというシーンがありました。
(当時もブログに書いています)
「【閑話休題】「らんまん」の石版印刷!」
https://jomo-p.co.jp/blog/ranman/
石版印刷は、現在の商業印刷の主流「オフセット印刷」と同じ、「平版印刷」の1つです。