職人の技量と精神が
上毛品質を支える
安心・安全に作業できる環境づくりを
印刷部 大澤徹平私は各オペレーターの業務管理を担当しています。その日のスケジュールに合わせて、紙を積む作業や製本業者が来る前に、刷り上がった印刷物の検品作業をし、出荷できる状態にするのが主な業務です。また、各オペレーターのタスク状況の把握や在庫紙の管理なども行っています。日々の管理業務を徹底することで、ミスや事故が起こらないような環境づくりを目指して、精進しています。
気温、湿度、紙の状態、すべてを理解して
印刷部 浅川慎一- 品質管理検定3級
私が担当しているのは2色両面機です。主に「ページもの」と呼ばれる書籍やパンフレットの単色ページと2色ページを印刷しています。とにかく刷っているときは集中が必要です。上毛印刷ではコンピューターで制御している最新の印刷機を使用していますが、特殊紙を使う場合は紙詰まりの危険があるので気が抜けません。その日の気温、湿度、紙の状態、すべてが影響してくるので、すべてを理解しなければいけないんです。印刷には、機械だけでなく、機械を扱う人の技術と経験が何より大切です。機械のことも、紙のことも、日々勉強しながら仕事に取り組んでいます。
データを作成した人と印刷する人の橋渡しを
印刷部 天田勇CTPの出力を担当しています。CTPとは「computer to plate」の略で、DTPによって制作されたデジタルデータをPS板に焼きつけることを意味します。このときにできた刷板を印刷機に取り付けて印刷するわけです。私はいわばデータを作成した人と印刷する人の橋渡しをする役目です。次の印刷をする人が仕事がやりやすいように心を配っています。そういう意味で、私がもっとも大切にしているのはコミュニケーションです。本社との連携と調整はもちろんのこと、印刷のオペレーターたちと何を優先して印刷するのかなどを話し合いながら刷板を供給しています。本社と印刷部の仕事が円滑に進んで、お客様にも喜んでいただけるのが一番です。
機械の状態をピークに持っていく
印刷部 佐藤幹夫- 印刷技能士1級
- 職業訓練指導員免許(製版・印刷科)
- 厚生労働省ものづくりマイスター
私が担当しているのはUV4色機です。本のカバーやカラーページを印刷しています。一番気をつけていることは、機械の状態をピークに持っていってから印刷するということです。朝、工場に来たら機械をアイドリングさせて試し刷りをして、機械の調子を整えていきます。試し刷りの結果は50倍のルーペを使って見るのですが、これを見る目がないと機械の調子を上げていくことができないので、機械を扱う人の経験が大切になります。同じ機械でも、紙の種類やインキのメーカーが変われば調子も変わるので、機械が同じコンディションの日はないと言っても過言ではありません。最新の印刷機を使っていますが、実はすごくアナログなんです。やっぱり職人の世界ですね。
封筒に刷る社名やロゴに細心の注意を払って
印刷部 河野雅行私が担当しているのは、封筒、はがき、名刺、チラシなどの単色印刷です。分厚いものから薄いものまで、さまざまな形の印刷物を幅広く取り扱っています。私が担当している印刷機はほとんどマニュアル操作なので、紙のさばきやインクの量などは経験による「勘」が非常に重要になります。印刷の仕事に携わって30年ほどになりますが、その経験が活きていると思います。常日頃から心がけているのは、安定した品質で印刷物をお客様にお届けすることです。封筒に刷る社名やロゴはその会社の看板でもありますので、細心の注意を払って刷り上げています。