上毛印刷株式会社

第15回 テストサイトをどう作る?

第15回 テストサイトをどう作る?

2023年04月19日
新しくWEB担当になられた方に
  • #internet
  • #HTML

テストサイトって何?
WEBサイトを最初に作るときは、新しく借りたサーバーにパスワードをかけた状態で構築していき、公開時にパスワードを解除すればいいのですが、公開以降サイトを更新したいとき、まずはテストサイトを更新し、確認をしてから本番サイトを更新するという手順を取ることになります。公開前にちゃんとページができているかを確認するためです。担当者だけでなく、上司の決裁が必要な場合もあります。そのテストサイトをどのように作るかで、サイトのサーバー代や管理の月々のランニングコストが変わってきます。

一番簡単なのは、本番サイトがデータベースを使わない静止テキストで作られている場合です。本番サーバーと全く同じ環境でテストサイトを作り、まずそちらを更新して、お客様にご確認頂いた後に本サーバーを更新するという方法です。テストサイトにはパスワードがかかっているため、検索エンジンにかかることもありません。弊社では、弊社のWEBサーバー内にサブドメインでテストサイトをお作りしております。

静止テキストのテストサイト

データベースがあるとき
CMS(HTMLソースを手書きするのではなく、データベースを利用し、管理画面からコンテンツを更新していくサービス)を導入している場合は、同じCMSを使ってテストサイトを構築すると、それなりのご予算が必要となります。CMSの中には「下書き」状態で保存でき、ページプレビューでできあがりページを確認できるものもあります。けれどもその場合は、管理画面にログインする必要があり、WEBに不慣れな上司がアクセスしてプレビューを確認するというのが難しいケースが多く見られます。

そういったケースでは弊社は、本番サイトと同じように見える静止テキストサイトを構築しておき、まずは手書きでコンテンツを更新し、その画面をお客様にご確認いただいた後に、本番CMSにコンテンツを掲載するという二段階方式を取ることがあります。このケースではまず初めに、CMSが吐き出すソースを静止テキストに置き換えておく作業が必要となり、テストサイト構築費が発生します。

WordPressでは
WordPressでサイトを構築している場合は、アクセス権を「管理者」「投稿者」「閲覧者」など、アクセスできる範囲を決めることができますので、お客様には「閲覧者」としてアクセスしていただき、ページをご確認いただくこともできます。

CMSの場合

けれども、WordPressで構築し、さらにさまざまなプラグインを導入しカスタマイズしている場合は、定期的にWordPresやPHP、プラグインのバージョンアップが必要となります。バージョンアップしたらどうなるかはやってみないとわからないこともあります。なので、全く同じ環境でテストサイトを作っておき、そこでバージョンアップを試してみてから本番サイトのバージョンアップを行うことが一番安全です。本番と同じ環境を作るので、それなりのご予算が必要となります。

高度なCMSは、承認フローを持っていて、「下書き」→「承認待ち」→「公開」の3段階のステータス管理や承認依頼、差し戻しのメール通知ができるものもあります。余談ですが、私もこうした高度なCMSでの制作を担当したことがありますが、承認フローを回すご担当者が承認フローを回すのを忘れてご帰宅されてしまい、いつまでも承認フローが回ってこないので公開日に間に合わないのではないかと焦ったことがありました。まだ会社にいらっしゃった方に依頼して、ご担当者に電話していただき、ご担当者はまた出社されてフローを回されたので事なきを得ましたが。。。どの運用方法を取るにしても、お客様と制作会社とでワークフローをきちんと合意して運用していくことが大事だなと思った事件でした。

二代目カープ女子

二代目カープ女子

長年編集に携わってきました。紙、Web、媒体は何であれ、コンテンツをどのように料理するか考えるのが好きです。 カープ大好きおばさん。球場で応援するのが、最大のストレス解消方法!

PAGE TOP