池袋ものがたり:横山光輝さん生誕90年
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金字塔を打ち立てた『三国志』
皆さん、漫画家の横山光輝さんは豊島区にお住まいだったこと、ご存知ですか?
横山さんは、1934(昭和9)年、神戸市須磨区に生まれ、中学生の頃から漫画を描き始めました。高校を卒業後は、銀行や映画会社で働きながら関西で漫画を描かれていました。
1955(昭和30)年、貸し本向け単行本『音無しの剣』で漫画家デビュー。1956(昭和31)年、『鉄人28号』が人気を博し作家的地位を確立。この年より上京し、1960(昭和35)年には豊島区千早で新居を構え、以来この地で45年間、200作品以上を描きました。『魔法使いサリー』も有名ですね。
劉備登場から蜀漢の滅亡までが描かれた『三国志』は、1971(昭和46)年から1986(昭和61)年までの15年の時間を要した全60巻(文庫版は全30巻)という大作。漫画界に金字塔を打ち立てた作品です。
生誕90年のイベント
今年2024年は、横山さんの生誕90年なので、豊島区でもあちこちでイベントが開催されています。そのいくつかを紹介します。
千早図書館の「横山光輝生誕90周年記念展示」
(2025年3月27日まで)
千早にゆかりがある横山光輝氏の生誕90周年を記念し、図書館で保管している貴重な資料が展示されています。千早図書館には、株式会社光プロダクションから寄贈された「鉄人28号像」もあります。
千早図書館
住所:豊島区千早2-44-2
電話:03-3955-8361
ジュンク堂書店池袋本店7階「生誕90周年記念展示 横山光輝の世界」
(2024年9月11日まで)
書店の一角で原画の展示の他、Tシャツ、クリアファイル、絵はがきなどのグッズが販売されています。もちろん漫画も販売中。
さらに、8月11日(日)14時からは、「横山三国志の魅力を語る」というトークイベントも開催されるそうです。三国志スタンプを開発された原寅彦さんとジュンク堂書店池袋本店副店長さんが対談されます。(要予約)
ジュンク堂書店池袋本店
住所:豊島区南池袋2-15-5
電話:03-5956-6111
我が家にも一時期、『三国志』ブームがありました。漫画では物語の壮大さに引き込まれ、映画「新解釈・三國志」でワハワハ笑ったりしましたよ。同じ豊島区にいらした方だと知って、急に親近感が湧いたりして。漫画『三国志』は、一度は読みたい漫画の1つだと思います。