池袋ものがたり:「昭和レトロビル」を発見しよう!(ロマンス通り・西一番街エリア)
2024年02月21日
池袋ものがたり
- #池袋
ロマンス通り・西一番街エリア
池袋北口の繁華街です。戦後、ヤミ市から発展した街。60〜70年代にビル化が進みました。ロサ会館付近は再開発の計画もあるそう。
13.ロサ会館(竣工1968年)
西口でひときわ目をひくピンクの建物は映画館、ビリヤード場などがそろう娯楽の場。「ロサ」とはスペイン語で「薔薇」とうい意味。戦後はシネマ・セレサ(桜)、シネマ・リリオ(ゆり)、シネマ・ロサ(薔薇)の3館の映画館があったそう。現在のようなピンク色になったのは1989年です。
14.山の手ビル(竣工1972年)
西一番街の入口アーチの向こうに見えるランドマーク性のある建物。ガラスカーテンウォールに、上階に向けてセットバックするデザイン。エントランスホールには1960年代の池袋の街の写真が展示されています。
15.池袋グランドビル(竣工1974年)
バルコニーについている青い面格子が70年代ならではのデザイン。
16.地得ビル(竣工1973年)
ビル名の書体がレトロ。エントランス周りにはトラバーチン(天然で採掘される無機質石灰岩の大理石)が使用されていて豪華。階段のデサインも凝っています。
ず〜っと前に大理石が地場産業である岐阜県西濃地域(関ケ原)に取材に行ったことがあるんです。広い敷地にずらりと並んだ大理石を見せてもらって、「これはイタリアから輸入した大理石です」とか「この石は東京の有名なビルの外壁に使いました」とか説明を受けると、普段なんとなく見ているビルも石によってデザインされているんだなとわかりました。その石の使い方にも流行りがあるみたいです。最近は石よりガラス張りが流行なのかな?