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池袋ものがたり:雑司が谷大鳥神社の例大祭

池袋ものがたり:雑司が谷大鳥神社の例大祭

2025年09月10日
池袋ものがたり
  • #池袋

9月6、7日に例大祭開催
豊島区雑司が谷の地域を守る氏神さまは、大鳥神社です。9月6日(土)、7日(日)は、例大祭(れいたいさい)が行われました。「例大祭」は神社で最も重要な祭典とされています。年1回(神社によっては年2回)執り行われ、御祭神にゆかりのある日、または神社の由緒と関わりのある日に執り行われます。

大鳥神社例大祭

9月の土日は、東京の各地の神社で例大祭が行われていますね。雑司が谷大鳥神社の本来の例祭は9月10日と定められているため、戦前は9月10日は氏神様の例大祭ということで、氏子区域においては祭日として学校や商店もお休みになっていたそうです。戦後は子どもたちが多く参加できるようにと現在のように9月10日に近い土日(9月第1週の土日)に執り行うようになりました。

お神輿とにぎやかな縁日
お神輿とは、神様が移動のため、一時的にお乗せする乗り物です。お神輿を担ぐ前には御神霊入れというお祭りを行います。神主さんにお神輿に御神霊入れをしてもらった後は、街の人たちでお神輿を担ぎ、町内を巡って神様に町の様子を見てもらい、土地の神様への感謝や自然の感謝を捧げます。

神輿

また、神社のお祭りのときに境内で開かれる屋台や露店のことを「縁日」と呼びますが、本来は神社の神様にご縁がある日を「縁日」と言い、神様をお祀りする特別な日に屋台や露店が開かれます。「縁日」の日は、神社にお参りをして、神様に日頃の感謝を捧げ、神様とのご縁を深める日なのです。

縁日

大鳥神社の由緒
正徳2(1712)年、松江藩下屋敷で第五代藩主である松平宣維の嫡男が疱瘡(天然痘)に罹った際、託宣によって宣維が出雲國の「出雲大社」の摂社「伊奈西波岐神社」(通称:鷺大明神)に祈願したところ快癒したため、雑司が谷の「鬼子母神堂」の境内に鷺大明神を祀ったのが始まりとされています。

明治元年、神仏判然令により鬼子母神堂境内より大門欅並木の料亭蝶屋地内に仮遷座を余儀なくされており、40坪の借地に小さな祠があるだけでした。

明治20(1887)年、この状況を見かねた旧幕臣の矢嶋昌郁が200坪の自宅を寄進し、初代宮司となります。
その後、隣の小泉家が宮司を引き継ぎ、昭和15(1940)年自身の宅地を寄進し境内を拡張します。

平成になると、都電の両側を30m道路にするために、大鳥神社の敷地も削られ、鳥居の位置も変更になりました。以前に比べると緑が少なくなっています。

氏子をまとめるのは町会?!
氏神神社とは、自らが居住する地域の氏神さまをお祀りする神社であり、この神社の鎮座する周辺の一定地域に居住する方々を氏子(うじこ)といいます。大鳥神社の氏子の地図を見ると、町会で区切られています。そういえば、回覧板で「例大祭の案内」が回ってきましたね。例大祭は宗教行事ではなく、地域の行事なんですね。

氏子

弊社動画サイト「雑司が谷の名所」でも、大鳥神社を紹介しています。
ムービーをご覧ください。→https://jomo-p.co.jp/zoshigaya/

 

 

(参考:雑司が谷大鳥神社例大祭パンフレット)

二代目カープ女子

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長年編集に携わってきました。紙、Web、媒体は何であれ、コンテンツをどのように料理するか考えるのが好きです。 カープ大好きおばさん。球場で応援するのが、最大のストレス解消方法!

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