上毛印刷株式会社

地域貢献:南池袋小学校で製本の話

地域貢献:南池袋小学校で製本の話

2025年10月22日
池袋ものがたり
  • #池袋

豊島区の産業について学ぶ
小学校の第3学年の社会科では「地域の産業の様子について学ぶ」という項目があるそうです。豊島区の特徴は「印刷業や製本業が多いこと」。弊社、上毛印刷もその1つです。この度、豊島区立南池袋小学校から「3年生に製本の話をしてほしい」というご要望をいただいたので、徒歩5分の南池袋小学校に行ってまいりました。

豊島区立南池袋小学校は、平成13(2001)年4月に旧高田小・旧雑司谷小・旧日出小が統合して生まれた小学校です。最初の3年間は旧高田小の校舎を利用し、その後、千登世橋中学校(旧高田中と旧雑司谷中が統合)の跡地である現在地に移転しました。

豊島区に印刷会社と製本会社が多い理由
豊島区はもともとは江戸の郊外で、鬼子母神や学習院大学にあった富士見茶屋が行楽地となっていました。その他は畑ばかり。神田川沿いには田んぼがあったのかな? 人家もまばらな町でしたが、明治29(1896)年に白十字(当時、天田脱脂綿工場)が、明治45(1912)年に大正製薬が創業したことで、太い電線が引かれ、その電力のおかげで周囲に工場がたくさん建つようになりました。白十字は包帯の会社。神田川の水を利用していたのではないでしょうか。水と電気、産業に必要なものが手に入りやすい土地だったのですね。

しかも、隣の文京区には明治31(1898)年にできた共同印刷や、大正15(1926)年にできた凸版印刷の工場があり、下請けとなる小さな印刷会社や製本会社が豊島区にたくさんできたそうです。ここまでの流れは、明治時代の古い地図を使って説明しました。

製本の工程をビデオで見る
弊社にはいろいろな学校から見学希望が来ます。生徒さんが数人の場合は、弊社戸田工場まで来ていただき、印刷機が回っているところや、隣の製本工場にお願いして製本の様子を見せていただいたりもするのですが、南池袋小の3年生は4組まであり、とても実際の工場に来ていただくことはできません。どうしたら製本の様子を知ってもらえるかな?と考え、製本の様子がムービーにされたものを見ていただくことにしました。

実際に本を作ってみる
ビデオのあとは、「自分たちで小さな本を作ってみよう」ということで、用意した印刷の紙を配り、製本のルールに従って折って、三方を切って、1冊の本にしてもらいました。1枚の紙ではバラバラのページが、折って重ねて連続したページになるとページがつながって「こういうことなのか!」と納得していました。

真剣に耳を傾ける生徒さんたちの印象に残ってくれていたらうれしいです。

二代目カープ女子

二代目カープ女子

長年編集に携わってきました。紙、Web、媒体は何であれ、コンテンツをどのように料理するか考えるのが好きです。 カープ大好きおばさん。球場で応援するのが、最大のストレス解消方法!

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