第18回 余談:飛行機運の悪かった私
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マイレージがどんどん貯まる
一時期、ある企業さんの全国の事業所を取材して回ったことがありました。毎月、鹿児島、北海道、鳥取、岡山、宮城、大阪、岡山、佐賀、大分etc.(順不同)ほぼほぼ全国を訪ねました。子どもがいるのでたいていが日帰り。飛行機での往復も多々ありました。マイレージがどんどん貯まっていったのを覚えています。
飛行機の発着でのトラブルもありました。濃霧で飛ばず新幹線に変更したたこと(フライト料は後日返金される)、一旦乗った飛行機に不具合が発生して、別の飛行機に乗り換えたり(飛行機に積んだ荷物を下ろして載せ替える作業もあり、結構遅れた…)など、「乗った回数に比べてトラブル多くない?」と思ったほどです。
私も犯罪の容疑者?
一番ビックリしたこと。夕方伊丹空港から東京に戻ろうとしていたとき、突然アナウンスで「東京行き◯◯便に爆弾を仕掛けたという電話がありました。これから◯◯便の荷物を一旦下ろし、安全を確認してからの出発となります。安全が確認されなかった場合は◯◯便は飛びません」と流れたことです。「◯◯便って私が今から乗ろうとしてる便じゃん?!」「飛ばない可能性もある?」と心配になって、搭乗口のグランドアテンダントさんに「これからどうなりますか?」と尋ねました。「荷物を点検してみないとなんとも言えません」と言われるばかりで、その日の内に東京に帰れるのかわかりません。
子どもたちを家に残して出張してきており、どうしても東京に戻りたいので、「搭乗をやめて、新幹線で帰ることにしてもいいですか?」と尋ねました。すると、、、、、「では、お客様に後日警察から電話がいくかもしれませんが、いいですか?」とのこと。なんと!乗客も「爆弾を仕掛けた容疑者」のうちだったのですね。
ハッと振り返ると私たちが待つ搭乗口の周囲は「KEEP OUT」の黄色いテープで区切られていて私たちはそこから出られなくなっていたのでした。「KEEP OUT」の内側に入れられるなんて初めてです。「自分が爆弾仕掛けたわけじゃないし、東京に確実に帰る方が大事」と思って、搭乗をやめる手続きをしていると、「安全が確認されたので、準備が整い次第フライトいたします」というアナウンスが流れました。「これから新大阪に移動して新幹線に乗り換えるより、このまま飛行機で帰る方が早く東京に着く!」と思い、そのままその飛行機に乗ることに。
「爆弾騒ぎまであるなんて、なんて飛行機の運が悪いんだろう」と思いながら帰京しましたが、「ま、まだ落ちたことはないからいいか」と思い直し…。最近は、遠方の取材がほぼなくなり、懐かしい思い出となっています。あ、ちなみに、飛行機や新幹線の窓から富士山が見えたのは、ほんの何回かです。曇っていたり、席が窓側ではなかったり…。移動の途中で富士山が見えるとラッキー!と思うのは、いつの時代も変わりませんね(私だけ?)。